【ちょっと】車椅子の丸山君が休まず運動会に出ていた話【感動?する話】

最近SNSで、「運動会中止!」や「出たい子だけ出ればいいじゃん!」みたいな書き込みをよく見ます。確かに運動が苦手な子とかでやりたくないっていう子もいるでしょうし、勝ち負けがあって、「お前のせいで負けた」みたいな話も出てくると思います。言っていることはわかる気もするんですけど、正直「なんか違うぞ!」って感じています。そんな時に自分が小学生だった頃の運動会のことを思い出したので今日はそれについて書いてみます。




・丸山君は一つ年上の同じマンションの同じ階の友達

私が小さいころ、マンションに住んでいました。同じ階で丸山君という方がいました。丸山君は私より一つ年上のコで、小学校も中学校も一緒でした。めちゃくちゃ仲が良いというわけでもないのですが、たまに遊びに行ったり、悪いことも教えてもらったり(笑)しました。温厚な方で、友達が彼の家によく来ていました。他の子と違うところは、幼い頃から下半身が麻痺していて歩くのは無理で、移動は車椅子でした。だから、腕っぷしはすごく強くて、腕相撲をすると私は瞬殺で負けていました。




・それでも丸山君は運動会のすべての競技に出た。

そんな丸山君ですが、運動会にはすべての競技に出ていました。ダンス競技も出ていましたし、玉入れもリレーも出ていました。リレーの時、彼は一番にスタートします。そして、他の児童よりも半分短い距離を走ります。それでも競技用の車椅子でもないんで、すぐに他の児童に追い抜かされてしまい、いつもビリです。覚えているのは、彼が走り切った後、観客席からみんなが大きな拍手で彼の走りをたたえました。もちろん、丸山君がいるチームは最初の差もあって負けることが多いんですが、誰も彼に文句を言いませんでした。これは中学に上がっても変わりませんでした。




・私は彼の車椅子を押さなくなった。

先述の通り、私は丸山君とは幼馴染です。お互いに小さい頃は、丸山君に会うと「車椅子、押そうか」って言って車椅子を押していました。幼いころの僕は、それがやさしさなんだって思っていました。しかし、ある日を境にそれをするのを止めました。理由は、その頃は言葉にすることが難しかったけど、自分なりの彼へのリスペクトだったんだろうと思います。彼は自分の腕の力で前に進むこともできるし、それなのにわざわざ助けるのはおかしいって思っていました。家族でそんな話になった時、姉に「なんで押してあげへんの」って言われた時に、私はそういうようなことを言ったんだと思います。親は何も言いませんでした。やがて、中学校になって、丸山君の車椅子から後ろから押すためのバーのようなものがなくなっていました。それを見た時、私の考えは正しかったんだって何となく思いました。




・子供は案外わかっている

乙武洋匡さんの「五体不満足」を読んだ時に、自分の考えはある意味確信になりました。ご存知の通り、乙武さんは先天性四肢欠損(生まれつき両腕と両脚がない)です。しかし、それで学校でいじめられたという話はありません。印象に残っているのは、ゴムボールを使った野球をしていた時に、乙武ルールが出来たという話です。例えば乙武さんに関しては、ボールをある距離まで飛ばせたらそれはホームランとする、というような彼の体の事を考慮して、子供たちだけで作ったルールです。乙武さんは著書の中で、「きちんと障がいについて説明すれば子供は納得する」という話をしていました。これは、丸山君の時も同じだったんじゃないかと思います。、つまり、出来ることはやらせる、出来ないことはどうすればいいか考えるということです。




・苦手だから、嫌いだから、やらなくていいというのはやはり違う。

私は、足が遅いコだったので、かけっこはいつもビリでした。それでも、「運動会に出たくない」までは思わなかったです。ダンス競技とか騎馬戦(私は馬です。)とか、それなりに楽しんでいました。確かに、運動会をそこまで楽しめない児童・生徒はいると思います。しかし、だからと言って彼らが運動会に出なくて良くするというのは、ちょっと違うんじゃないかなと思います。楽しくないのであれば、どうやったら楽しくなるのか考えるが先ではないでしょうか。例えば、借り物競争とかパン喰い競争とかは、単純に脚の早さだけが問題にならないですし、逆に100マス計算とかけっこを組み合わせたような競技があってもいいでしょう。昔、「探偵!ナイトスクープ」で水泳もそろばんもそれなりに出来るひとが、それら2つを組み合わせた競技があれば間違いなく優勝できる。まずはそういう工夫から始めればいいんじゃないかなと思います。(昔、「探偵!ナイトスクープ」で水泳もそろばんもそれなりに出来るひとが、それら2つを組み合わせた競技があれば間違いなく優勝できるから作ってくれ、という依頼もありましたな。結局、そろばんの神童と呼ばれた人が優勝しましたが)

後は、正直「苦手だから、嫌いだから、やらなくていい」というのは、この場合違うんじゃないかなと思います。皆、得意なことがあれば苦手なこともあります。しかし、世の中得意なことだけやっていればいいというわけにはいきません。逆に体育の先生の腕の見せ所で、走るのが苦手なコを速く走れるようにすればいいんじゃないでしょうか。「じゃあ昼休みにでも練習しよう!」みたいな感じで。「人事を尽くして天命を待つ」じゃないですけど、苦手なことにも精一杯取り組むことも大事です。




・まとめ

何かごちゃごちゃとしているのでまとめますが、「苦手だからやらなくていい」っていうのは結局0点で、何の解決にもなっていません。子供たちはクラスに足が遅い子がいることも分かっているし、「苦手なコがいるから、じゃあどうする」っていうのが先生の腕の見せ所です。年に一度のせっかくの運動会です。誰もが楽しいものであって欲しいじゃないですか。




のぶしのてらこや(ホームスクールプラスα 運営会社)
ホームスクールプラスα
お問合せに関してはこちらからご連絡ください。
nobushinoterakoya@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です