【子供のこと】「難民高校生」を読んでみた。【わかってます?】

この本に出会ったのは本当にたまたまでした。ブックオフで「なんか面白い本ないかな~」とぶらぶらしていたら、たまたまこの本があって、題名の「難民高校生」という題名をみて、なんとなく面白そう(でしかも値段も200円だったので)買ったという程度でした。しかも、買ってからすぐ読んだというわけでもなく、恐らく1年ぐらい放置していたのではないでしょうか。で、最近本を無性に読みたくなって、ふと本棚をみて見たら、「ああ、この本まだ読んでないわ」と思い、2日で読みました。(これ作者が聞いたら怒るんだろうな)今日はそんな難民高校生の話をします。




・物語は作者自身が難民高校生だった頃から始まるノンフィクション

作者は学校にも家庭にも居場所がなく、夜も家に帰らず、街でブラブラしている高校生を難民高校生と呼んでいます。作者自身も元難民高校生で、前半は自身や周りの難民高校生の状況について述べています。弱い立場の彼らは、お金が必要であればちょっと危ない仕事をせざるを得ません。特に女子の場合は、メイド喫茶のような所から始まり、ガールズバーやキャバクラと進み、ホストクラブやドラッグに染まり、最悪風俗に流れるケースもあると話の中でありました。また、彼女たちを性的な目で見たり、利用してお金儲けをたくらんだりする人たちもいることが描かれています。




・段々と難民高校生に陥っていく様子やその頃の心境が描かれている。

作者は私立中学校に入り、最初はどちらかというと優等生だったそうです。その後、ボタンの掛け違いのようなことで、難民高校生に陥っていた様子が描かれています。ちょっとした校則違反→それに対する教員や親の対応→学校で人気者になるが周りのひがみから学校にも居場所がなくなる、こんな感じで物語は進んでいきます。また、その頃の心境がリアルに描かれています。「楽しくない」「いっそ死んでしまいたい」。心の隅では「家族に申し訳ない」と思いつつ、現状から抜け出せなくて苦しんでいる様子が描かれています。




・やがて立ち直っていく。

高校も中退し、高認を取得すべく高認向けの予備校のような所に通うことになった作者は、その予備校が主催している農園ゼミのスタッフの方と出会います。初めて、偏見なしに話してくれ、その人に心を許し、そこから様々な出会いや活動に参加し、そこでもっと学びが必要ということで大学に進学し、様々な活動を立ち上げます。




・親や教員は子供がどのように思っているか、どのように感じているか、を知るヒントになる。

私は子供の教育でまず読むべき本だと思います。理由は、子供がぐれているときに、子供はどんなことを考えているかが描写されているからです。親や教員の方は、変に子供の気持ちを勘ぐる時があります。例えば、子供と仲たがいをしている親御さんと話しをしていると「子どもは~と思っている」みたいに自分の推論を述べる方がいます。しかし、本人に聞いてみるとそれが間違っているケースは多々あります。なんとなく、親や教員は自分の望んでいる子供像を推論している時が多いかなとも思います。一番は子供と直接話ができればいいのですが、子供と同世代の人がどのように感じているのかを知るにはすごくいい作品だと思います。




・AO入試の参考にすごくなる。

作者は、AO入試で大学に合格するのですが、その時に提出された論文やその時の彼女の考え方が記載されています。この論文であれば、どこの大学でも入学できると感じました。自分が大学で学びたいと思った動機がしっかりと書かれています。AO入試は小手先のテクニックだけでは絶対に受かりません。しっかりした理由があって、それに裏付けされた活動がある方が初めて合格できるものです。彼女にはそれら両方が備わっていたと言えます。




・現在の作者

作者の仁藤 夢乃さんは、一般社団法人「Colabo」を立ち上げ、中高生を中心にした10代女性を支える活動をされています。主に相談や、食事やシェルターの提供を行っています。テレビ等に出演されていることも多く、著書を読んでいて、なんとなく「ああ、あの人か」と思いました。

(少し前に衆議院議員の馳浩が、コロナ禍の中で彼女らの活動を受け入れられる以上の人数で視察し、その時に女性スタッフの体を触ったという報道がありました。馳議員は不登校関連の法案で色々動いてくれていた政治家だったので残念に思ったのを覚えています。)



・まとめ

彼女たちの団体が企画・運営している、私たちは『買われた』展、なのですが、正直私は男だからか、いまいちピンときませんでした。しかし、この本を読むと、「買われた」と表現されている理由が凄くわかるような気がします。彼女たちは、いろんな理由でいつの間にか体を売っていた状況に陥ったということです。こういう状況に陥るのを防ぐためにも彼女たちの活動は素晴らしいものだと思います。




のぶしのてらこや(ホームスクールプラスα 運営会社)
ホームスクールプラスα
お問合せに関してはこちらからご連絡ください。
nobushinoterakoya@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です