【本の紹介】今更ながら、「僕、9歳の大学生」を読んでみた。【ギフテッド】

「お僕、9歳の大学生」が出版されたのは2001年で、奇しくも私も彼と同じアメリカにいた時でした。最初は何となく本のタイトルだけは知っていて、「ああ、どうせ天才児の話だろう、育てた親の自慢話なんだろう」くらいにしか思っていませんでした。今回この本を読んでみようと思ったのは、本当にたまたまで本屋にあったから程度である。強いて言えば、ギフテッドってどんな感じなんだろう、って思ったのかもしれません。




・本当は39歳が書いたんだろう?

本の大半はその頃9歳から10歳である、矢野祥さんの日記です。最初読んだときは、これが9歳の考えることか?と思いました。書いていることは、彼の大学や家の事を中心としたことなのですが、考えていることが大人びているなと思いました。例えば、クローン人間の是非について色々考えが書かれている。9歳の子供でクローン人間について深く考えることがあるだろうか。後は、狂牛病な地震など、ニュース関連の話が多かった。本当に大人の日記を読んでいる感じでした。




・親御さんの教育方針が素晴らしい。

本から垣間見られるのは、教育方針はそこまで「詰込み!」という感じではなく、本人がやりたいからやらせているというイメージでした。IQは確かにずば抜けて他のギフテッドと呼ばれる子供よりも高いのですが、特にそこを自慢するでもなく、純粋に自分の子供のレベルに合う教育を苦労して探していたという感じでした。事実、ギフテッドの子供が通う学校でも彼の教育レベルには対応できず、一時期はホームスクーリングをされていたそうです。コミュニティーカレッジでクラスを取っていた後に、ロヨラ大学に進学されています。個人的には、この素晴らしい学歴よりもしっかりと情操教育をされているところが素晴らしいと思いました。「ウソをつかない」「前向きな態度」など、子供がまっすぐに育つための教育をされているように思えました。




・天才少年のその後

天才少年のその後は、9歳の時に入った大学は無事卒業し、13歳でシカゴ大学医学大学院に入学し、20歳で卒業、医学博士を取り、今は小児科医として勤務されている。また、18歳で、分子遺伝学と細胞学の博士学位も取られています。医師として勤務されている一方で、教育に関する著書を執筆したり、テレビに出たりもされています。小児科医を選んだ理由は、医学生時代にたくさんの病気で苦しんでいる子供たちを見たからとのことです。「まっすぐに育ってるな」と思いました。

現在の矢野祥さん






・子供の育て方で知識偏重ではいかん。

私が、この本を紹介した理由は、「天才を育てた人がいる、すごいね」ということではなく、素晴らしい人格を持った天才を育てたことが凄いと思ったからです。世の中、すでに頭がいいから偉い、という時代は過ぎ去っていったのだろうと思います。知識はないよりはあった方がもちろんいいのですが、その知識の使い方だったり、他の人と協働して何かを成し遂げる力だったりが今後の社会では必要なのではないかと思います。

「子どもを東大生にした母の話」のような本が巷ではいまだに人気ですが、私はそういう本に全く興味がありません。なぜなら、その東大生になった子供がまだ社会に貢献していないからです。東大生になったということは確かに才能があり、努力をされてきたので立派かもしれませんが、そのこと自体は誰かの役には立っていません。昔、一連の事件を起こしたオウム真理教の幹部は難関大学出身者ばかりでした。人格が形成されていなければ、知識があってもどうしようもないのです。これは、実は結構古くから言われていて、ジョンロックやルソーも言っていることです。





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