シャドーイングが、巷で言われているほど本当に効果があるのか1週間やってみた。

「シャドーイングがいい」とみんな言うけれども

「シャドーイングがいい」という話しはよく聞きます。しかし、ウェブでの情報は正直半信半疑です。例えば、google検索で1番目に出てきた記事と2番目に出てきた記事でほとんど内容がいっしょ(つまりコピー)の時があります。つまり、誰かが言ったことを他の人も真似して書いて、結局みんなが「シャドーイングがいい」と言っている状態になっているのではないでしょうか。

私自身、実はこれまでシャドーイングはしたことがありませんでした。理由は、やる意味が見いだせなかったからです。それでもTOEICのスコアは900点を超えたし、「まあそこまでしなくてもいいのかな」と思っていました。

しかし、TOEFLで壁にぶち当たった感があります。それはリスニングではなく、スピーキングです。テキストを使った練習通りやっても案外うまくいっていないことに気が付きました。実際にスピーキングのスコアは伸び悩んでいます。原因を自分自身で考えてみると、「咄嗟の一言」を言うのがまだできていないのではないか、という仮説を立てました。アメリカ人のように英語で考えているのではなくて、日本語で物事を考えているので、どうしても英語の言葉が出てくる時間が長いのです。そこで、次々と英語が頭から出てくる方法はないかと思い、たどり着いたのがシャドーイングです。そこでとりあえずやってみることにしました。

そして、その効果を体感してみて、実際に記事にしたいと思ったのは、私のようなシャドーイングに対して半信半疑な読者も多いのではないかと思ったからです。理論とかやり方とかについて書いている記事はあるけれども、体験談を書いている記事はあまりありません。そういう希少性も含めて今回の記事は価値があるものではないかと思います。




結果だけ言えばやってみて良かった。

結果だけ言えばやってみて良かったと思います。1週間やってみましたが、確かにリスニング・スピーキングにおいて効果を感じることが出来たからです。具体的な効果として、ネイティブの自然な話し方に慣れたというのがあります。彼らの話し方に近づくことで、英語が少しうまくなるように感じます。一方で、どうしても話しっぱなしになるので少々顎がつかれます。また、そこまで長時間できるものではないですね。




シャドーイングが何故良いとされているのか

シャドーイングの効果としてまず挙げられるのが、リスニングです。リスニングには2つのフェイズがあります。一つは音を知覚する音声知覚のフェイズと、その音の内容を理解するフェイズ、があります。この2つは脳の中のワーキングメモリで行われていて、音声知覚に容量を割いていると、理解に容量が割かれていないため、結局音は聞こえるけれども理解できない状態になります。それを避けるために、音声知覚を鍛える必要があります。鍛えられた音声知覚はそこまでワーキングメモリを必要としなくなるため、その分理解にワーキングメモリを使えるので、結果リスニングが向上するのです。

しかし、今回はスピーキングを鍛えるためにシャドーイングを行っています。シャドーイングがスピーキングに関する効果理論もあります。話す(スピーキング)ということは、以下の3つの段階に分かれます。

第1段階:話そうと思うメッセージをつくる【概念化】

第2段階:単語や文法知識を用いて、頭のなかで言葉にする【言語化】

第3段階:実際に声に出して発音する【調音】

シャドーイングというのは、この中の第2段階と第3段階を鍛えている活動です。シャドーイングでは、言いたい内容は既に教材の中で決まっています。その言いたい内容と、そこで使われる単語や文法知識を理解して、声に出して発することがシャドーイングがカバーしているフェイズです。この理論は確かに理に適っていると言えます。

よくよく考えてみると、私たちはシャドーイングの経験者です。私には1歳の子どもがいます。子供は私たち親の言葉を真似します。最初は単語1つですが、それが2語、3語と増えていきます。そしてそのうち話せるようになります。そういう観点で考えると、シャドーイングは母国語を身に付けた方法であると言えます。

参考:【英語シャドーイング】“科学的に正しい” やり方と4つの効果




今回シャドーイングで向上させたい所

私が今回スピーキングの訓練として、シャドーイングを行ったのは、とっさの一言が出るようにしたいなと思ったからです。シャドーイングの中でフレーズを覚えてそれが、何か話すときにとっさの一言として自然と出る状態になればと思っていました。





私が今回行ったシャドーイングのやり方

シャドーイングのやり方は個々によって違いはあるかもしれませんが、基本的に英語で誰かが言ったセリフをオウム返しすればいいのです。シャドーイング用の教材も恐らく売っていると思いますが、私はYouTubeで充分かなと思います。寧ろ、YouTubeの方が一般的に売られている教材よりもいいものがたくさんあります。

私の場合、スピーチとかニュースとかはまあ聞き取れるのですが、ドラマとかになるとわからない状態になることがあるので、ドラマや映画を題材にしているものを選びました。その結果選んだのが、以下のものでした。

でした。

この動画は映画「マイ・インターン」をシャドーイング教材にしているのですが、私はこれが一番使いやすいなと思いました。スピードを「通常」「スロー」「スーパースロー」と3段階に分けていて、字幕もついているため、シャドーイングの教材としては抜群です。それに加味して、「マイ・インターン」は、私はまだ見たことがなく、さらに言えば、少し見たかった映画だったので、これはいいなと思い選びました。ちなみに、この動画を製作した「シネリンガル英会話チャンネル」はほかにも映画やドラマを題材に選んでおり、好きな人には合っているものだと思います。ただ、正直レベルは高めかもしれません。TEDのようなスピーチを題材にしているものや、とにかく易しい英文を使っているものなど、教材はたくさんあるので、好きなものを選ぶのが良いのではないかと思われます。

さて、私の場合、流れとして以下のような方法を取りました。

1.一通り聞いてみて分からなければ意味を確認する。

聞いてみて、意味が分からない言葉を繰り返してもしょうがないので、わからない所は字幕等で確認して、なんて言っているのかを理解します。

2.まずはそのままのスピードでオウム返しが出来ればそこはOK。

シャドーイングでも出来るところと出来ない所が出てきます。出来たところはそれ以上学習する必要はないので、それで終わりです。

3.できなかったところは発音の細かい確認。

恐らく聞き取れなかったところは、発音も出来ないところです。そこがどのように発音されているのかを確認します。よくあるのが、前の単語の子音と後ろの単語の母音が重なってしまうパターンです。例えば、(What do you think~)であれば、「ウァット ヂュー シンク」みたいな感じになります。後は、機能語のようなあまり意味をなさない単語が弱く発音されて聞き取れない状態になることです。まあ、そこらへんを確認して、さらにアメリカ人っぽく話すようにしています。

4.スローからスピードアップしてオウム返し

発音の仕方を理解して、実際に何回もドリルみたいに発音して、スローでオウム返しが出来れば、今度は通常のスピードでオウム返しをしてみます。




実際にやってみて感じたこと

・とにかく疲れる

今回シャドーイング用に使った教材は10分程度なのですが、それでもかなり疲れます。それはセリフの理解だったり、セリフを自分の物にするために何回も繰り返し発音したりしたからです。10分の教材でも実際は20~30分位かかるのではないでしょうか。私の場合は1日1動画で充分かなと思いました。正直、これ以上やると「英語やりたくない」ってなってしまいます。無理しない範囲でやることが大事ですね。

まあ、それでも特に、デメリットに感じるところはなかったです。教材は無料だし、やりたいだけ学習することができます。しいて言えば、顎が少々疲れる所でしょうか。しかし、これは恐らく自分がネイティブっぽく英語を話すことにまだ慣れていないからだろうなと思います。これに慣れてくれば、さらにもう一歩レベルを上げることができるのではないでしょうか。

・スピーキング力が上がる?

一週間やってみて、実際に話すときに言い回しを真似したりするので、少しはスピーキングがネイティブに近づいた感じはします。例えば、前述した前の単語の子音と後ろの単語の母音を重ねて話すようになってきて、あまり日本人のように一語一語の言葉を区切って話すような感じは少し消えてきました。ただ、まだ咄嗟の一言のようなものがスラスラ出てくるかというとそれはありません。まだ、修練が必要なのか、別の学習法がいいのか、まだ思案のしどころです。

・確かにリスニング力は上がるだろうな。

このやり方であれば、リスニング力は確かに上がるだろうなと思います。一般的に売られている、外国人向けの英語教材だと、ネイティブが自然に話しているスピードにはついていけません。ドラマ、映画を使って、実際に使っている単語、言い回し含めて覚えてくれば、リスニングでの負担はかなり減って来るのではないかと思いました。




まとめ

シャドーイングは、実際にやってみる結構疲れます。しかし、個人的にはリスニングやスピーキングに関する効果は1週間である程度感じました。ネイティブ級に英語力を上げたいのであれば、やはりネイティブが学んだ方法で英語を学ぶしかないのかなと感じます。シャドーイングは前述のとおり正に、赤ちゃんが初めての言葉を学んだ方法なので、理にかなっているんだろうと思います。

確かに、シャドーイングの効果をすべて知るには一週間では少ないのかなと思います。しかし、一カ月以上続けていけば、自分が期待していた咄嗟の一言がでる効果が出るのかもしれません。出来る限り、英文を思い浮かべるために時間がかかる状況がでないようにしたいですね。

シャドーイングの効果を感じたい方。まずは、3日間やってみましょう。1日5分でも効果は感じられるはずです。




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