テストでカンニングがOKになる日

数年前、個別指導で英語の小テストをしていた時のことです。生徒の一人がスマホを使ってカンニングをしていました。当然、叱りました。時が流れ、私は通信教育の教職課程で学習することになりました。テストは家で受けます。当然、何を見て答案を書いてもいい状況です。もちろん、私は本やインターネットを使い、答案を作成しました。結果、無事単位は取れました。そして、今私はオンラインで英語の実力テストを作ろうとしています。オンラインなので当然カンニングを防ぐことはできません。さて、どうすれば良いでしょうか。




・よくよく考えると、仕事の中で「テスト」みたいな状況はない。

私はそれなりに社会で働いた経験があります。ふと、今までやってきた仕事内容を考えてみると、テストと同じ状況というのは仕事の中にはありません。具体的には、テストのように「何も見ずに自分の頭の中の知識のみを使って」仕事をするという状況です。仕事では、もし分からなければ他の人に訊いたり、インターネットや過去の書類などから判断したりすることができます。例えば、英文でレターを作成するにしても、辞書も使うでしょうし、場合によっては文法の確認をインターネットなどで行うこともあります。大切なのは、納期までに顧客を満足させるレベルの商品やサービスを作るということ「のみ」です。




・知識はもちろん必要である。しかし・・・

教育者にとっては「残念ながら」と言っていいのかわかりませんが、世の中には「Google翻訳」というものがあります。簡単に言えば、日本語の文さえかければ、それを英文に翻訳してくれます。もちろん、逆も可能です。10年くらい前は精度もひどかったですが、最近は結構使えるようになりました。確かに、それでも英語の知識は大切です。そのGoogle翻訳が、本当に正しく翻訳しているかどうかわからないからです。しかし、仮にそれが判断できるレベルの英語知識があれば問題ないということになります。まとめると、仕事をするために必要な能力には「知識」のほかに「調べる力」があるということです。そして、仕事においては過程に制限はなく、納期の納品された商品に問題がなければ、「仕事をした」ということになります。




・カンニングができるオンラインテストは当然形式も変わってくる。

これまでの英語のペーパーテストだと、文法の穴埋め問題や読解などが中心でした。しかし、これらの問題はカンニングができる状況では無意味なものになりました。理由は、簡単に答えを見つけることができるからです。文法なんて、ネットでキーワードを打って調べればすぐに答えは見つかるでしょうし、英文読解もグーグル翻訳で日本語にしてしまえばかなり楽に答えが見つかるでしょう。英作文でも同じことができます。




・さてどんな問題を作りましょうか。

今回の英語テストの目的は、「その生徒がアメリカのオンライン授業についていける英語力があるかどうか」を調べるものです。であれば、オンライン上で分からなければ調べることもできますし、Google翻訳で訳した英文のレポートも出すことはできます。であれば、「生徒がカンニングする前提」でテストを作ればいいのではないかという結論に達しました。

私の試案としては色々ありますが、まず、「より高いレベルのものを求める」と考えがあります。これまでのテストは知識のみで解いたので、英語のレベルが発展途上であれば、当然ダメな所も多く見つかるでしょう。しかし、「何を見て解いても良い」と逆に公言し、解かせたのであれば、当然レベルの高いものが出てくるはずです。であれば、こちらも高いレベルのものが出て当然と判断して採点にあたることにします。

2つ目の方法としては、制限時間を設けるということです。あるテストの内容を調べながら解くのと、知識のみで解くのであれば、前者の方が、手間がかかります。仮に、調べる必要がないくらいの知識があるのであれば、早く問題を解くことができるでしょう。

3つ目の方法として、カンニングできないオンラインテストを作ることです。例えば、スカイプなどを使ったプレゼンを生でしてもらいます。確かにプレゼンであれば、前もって準備もできるでしょうが、口頭試問やフリートークであれば、英語力をみることはできるでしょう。事実、オンラインの授業でも先生や他の生徒とのやりとりはするので、スピーキングが出来ないと授業についていくのは難しいでしょう。




・まとめ

よくよく考えてみると、知識のみを評価するテストというものは時代遅れになってきたのかもしれません。知識はgoogle検索をすればすぐに出てきます。仮にネット上で書かれていることが本当かウソか見分けることができる力があるのであれば、社会で生きていく上で問題ないと言えるのではないでしょうか。



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