前回の記事はホームスクーラーはアイビーリーグに入学できるのか、というテーマでした。そこでホームスクーラーは自身の学習内容に関して大学に提出しないといけないということを記載しました。しかし、実際にはどのようなことを記載して提出すべきでしょうか。今回はこの点について深く述べたいと思います。
基本的にはアメリカの高校や大学の最初の授業で先生から生徒に渡されるSyllabusの内容がベースになります。Syllabusとは簡単にいうとクラスの計画書のようなものです。あらかじめ、どのようにクラスを運営するかが記載されています。いくつかSyllabusのリンクを記載しておきます。英語で記載されていますが、後ほど解説を行うのでご安心ください。
参考(玉川学園): https://www.tamagawa.jp/academy/ib_e/dp/curriculum/pdf/2017-2018syllabus.pdf
参考(University of Florida): http://syllabus.math.ufl.edu/files/demas-c.mac2233.online.fall_.8.22.19.pdf
・学習の目的
まず必要なことは学習の目的です。なぜその内容を学習するのでしょうか。どのような知識を身につけたいのか。それを将来何に役にたつのか。こういったことを考えていると自ずと目的は思いつくと思いますが、書いて欲しくない目的は、「受験のため」とか「大学に入りたいため」ということです。この内容だと、学習内容にかんする意欲が見られないからです。
・学習内容
Syllabusには学習予定が記載されています。あらかじめ何をどれだけ学習するのかを決めておいてもいいでしょう。そして、実際に学習した内容を記憶しておく必要があります。大学受験時に大学に資料として提出するためです。具体的には、学習した日時、学習内容、どのような教材を使う(使った)か、などを記載しておきましょう。
・テストや成績
一般的な高校と同様に成績をつける必要があります。必要なことはその成績のつけ方が客観的であることです。 例えば、成績でAをつけるのであれば、それ相応の理由が必要です。 あらかじめ、成績でAをつける条件を決めておくと良いでしょう。客観性を示す一番の方法は、外部のテストを受けることです。例えば、日本であれば英検や数検、模試というものがあります。アメリカの大学を受験するのであれば、SATのSubject Testが客観性を持っていると言えます。エッセイなどの場合は、その教科に関する知識を持っている人に見てもらう必要があります。この部分がホームスクールにおいてネックになる部分ではあります。科目によっては通信制高校や大学のエクステンションを受講することも検討してよいでしょう。
これらのことは、普段は学校がやってくれることなので、ホームスクールはやはり手間がかかります。しかし、これこれらの事も含めて積極的に学習する姿勢を持つ学生は大学にとってとても魅力です。また、大学に行く、行かないにかかわらずこういったことをする必要があります。将来仕事をするにあたって、仕事の計画を立て、実行し、それをレビューするいい訓練になるからです。
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前職は通信制高校の営業職。教育業で講師としてのの経験が長いが、若い時は営業職を中心に色々な仕事を経験する。前職でホームスクールというものを知り、ホームスクールのことをもっと知ってもらいたいと思い現在こちらのサイト、ホームぺージプラスαを立ち上げる。現状の教育制度から、オルタナティブ教育業界、学習の仕方など、教育に関して色々な記事を書いている。時には辛口記事を書くことも。1児の父で趣味は野菜作り。
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