先生が言うことをすべて信じるな!! ~東日本大震災、大川小学校の悲劇から学ぶ~

東日本大震災における大川小学校の悲劇については、教職課程のあるクラスで学びました。大川小学校の悲劇というのは、東日本大震災による津波で全校生徒の7割にあたる児童74名、教職員10名が死亡した事件です。問題は、校長を含む教師が的確な避難指示を行わなかったことです。数分後に大津波が来ることを把握していたのにも関わらず、避難指示を出しあぐねていたこと、学校に裏山があり、そこに逃れたら命は助かっていたであろう、ということが取りざたされました。生徒の保護者は、学校のあった石巻市を訴え(大川小津波訴訟)、第1審では14億円の賠償金を石巻市に命じる判決が下されました。しかし、石巻市は控訴しましたが、第2審でも同じく石巻市に賠償金を命じる判決が出、上告は棄却され、裁判は終了しています。

参考:https://blog.goo.ne.jp/imssr_media_2015/e/3b58421249cb2718d5e2b6efc660d749




・教師のいうことに従わなかった児童が助かった。

東日本大震災当時、大川小学校では校長がおらず、指示系統も混乱しており、さらに日頃からの危機管理も薄く、誰もがどうすればいいのかわかっていない状況でした。証言によれば、小学校にいる大人は津波が迫ってきているのにも関わらず、避難方法について口論している状況だったようです。

結局「校内にいる」という結論になったようですが、児童の中にはその判断に疑問を持ち、裏山に登った児童もいましたが、そういった児童を無理やり連れ戻した教師もいました。子供たちが、「津波が来るから山へ逃げよう」「地割れが起きる」「ここにいたら死ぬ」と泣き叫んだのにも関わらず。また、保護者の中にも、子供を連れ帰ろうとして、教師に留められ、学校に残った方々もいました。彼らは当然津波の被害に遭いました。結局、無事だったのは、まだ裏山にいた児童たちでした。




・「先生の言う通り」ではダメ

日頃使う「いい子」という言葉が、実は「従順である」という意味であることが多いです。例えば、「宿題を毎日する子」「時間を守る子」「言う通りに勉強をする子」など、よくよく考えると、それは「先生に従順である」という共通点があります。それは「教師にとっては」とてもいい子です。逆に、先生のやり方に疑問を持ち、支持に従わない子は、「悪い子」「迷惑な子」とされます。小学校だとまだいいのですが、中学校だと高校に行くための「内申点」に影響します。例えば、テストで100点をとっても宿題を提出しない生徒は、結果通知表に記載されている成績は案外よろしくないものになるでしょう。一方で、いくらテストの点数が悪くても、宿題さえ出していれば、「1」をとることは案外防ぐことはできます。しかし、「いい子」の場合、先生側の判断が間違っていたら、今回の大川小学校の事件のように、とんでもないことが起こることもあるのです。

また、ずっと誰かに従順ということは、ずっと誰かに判断を委ねる人に育ってしまいます。高校受験では先生に従い、大学受験では予備校の先生に従い、就職では就職予備校の講師に従い、就職先では上司に従う、という感じです。恐らく、教師という職業についている大人は、そういう人たちでは無いかと思われます。大きな組織は、実のところ「従順な」人を求めます。トップダウンの指示があっても、ボトムアップの提案はないでしょう。授業一つとっても、教える内容から教え方までがんじがらめで、教師の裁量というは案外そこまでないのではないでしょうか。そういった教師たちに「避難」という大きな判断を任せたら、当然彼らは混乱するでしょう。彼らには判断をする力がないのですから。




・アメリカだと義務教育から批評する力を育んでいる。

アメリカだと、critical thinking(批判的思考)と言って、物事を感情や主観にとらわれず、客観的に考える訓練を義務教育から受けます。例えば、「日本人は英語を学ぶべきか」というテーマに対して、「賛成」「反対」様々な意見を述べます。どちらが正解というわけではなく、データであったり、論理性だったり、を駆使して理由を述べ、自分の意見をサポートします。特にこれは国語だけで行われるわけではなく、文系であればほとんどの科目で必要とされる能力です。アメリカの学園ドラマとかで、レポート課題の話題が多いのは、こういう所からきています。




・AIが判断する世の中になってきたが・・・

一方で、「今後はAIがすべてを判断する時代が来る」と批判する人もいるでしょう。確かに、AIは感情がなく、各データなど客観的な情報から、判断しています。しかし、AIも判断を誤ることがあります。例えば、アマゾンで採用に関してAIが判断する試みがされました。過去、入社した社員のデータから、どのような人を取ればいいのかをAIに考えさせて、AIがその人の採用を判断するようなプログラムです。結果、AIは女性を差別する機会学習を行い、例えば、履歴書に女子大などの記述があれば、評価を下げるという考えを持つようになってしまっていました。確かに、AIは過去から判断することはできますが、未来を考えて判断することはできません。それが出来るのはまだまだ人間のみのようです。




結局のところ、教師をはじめとした大人であっても、判断を誤ることがあります。子どもは、ますその事実を知っておく必要があるのではないでしょうか。また、自分で考え、行動する癖付けが出来ていれば、今回のような惨事が起こった時でも自らの判断で避難できるようになるでしょう。防災で必要なことは、いくつかありますが、思考力・判断力・行動力は、自分の身を守るために必須な資質です。

参考:https://www.businessinsider.jp/post-200122


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