ホームスクーラーにとって大きな心配事の一つは進学ではないでしょうか。学歴のいらない仕事をするのであればずっとホームスクールでも問題ないでしょうが、就きたい仕事によっては大学に進学しなければいけません。大学進学にあたって基本的には高校卒業資格が必要になります。ではホームスクーラーはどうすればいいのでしょうか。
ホームスクーラーとしては色々な手段が得られます。日本の生徒のように通信制高校に在籍する生徒もいますし、アメリカの高認にあたるGED(General Education Development)を受験する生徒もいます。しかし、日本になくてアメリカである方法として、自分で卒業資格を与えるという方法です。
ホームスクールの内容はホームスクーラーとその管理者である親、または、ホームスクールで教えてくれる家庭教師のような人が考えます。何を、どのレベルでどのように学ぶかは、グレードのつけ方に関しては、一部の州を除いて全く自由です。(一部の州ではホームスクールの卒業資格についての規定があります。)しかし、一般的な学校を行うのと同じように、書面で学習内容は記録しておかないといけません。これは、受験する大学に提出しなければなりません。正直、面倒くささはかなりあります。しかし、とてもやりがいがある方法です。
大学受験を念頭に入れているホームスクーラーは、やはり一般的な高校のレベルを念頭にカリキュラムを作るようです。グレードをつけるためにテストを設けるケースが多いです。そのテストは客観性を取るために、外部の試験、例えばSATのSubject Testを受験したりするケースがあります。また、科目によっては近所のコミュニティカレッジの授業を取るということも行います。科学系の科目であれば、実験道具も必要なのでこの方法を取るのはありなのではないでしょうか。
参考:ホームスクーラーが大学に学習内容を提出する方法
残念ながら日本の大学を受験する場合、ほぼ100%この方法では受験資格すら与えられないでしょう。しかし、アメリカの大学であればホームスクールが市民権を得ているので、自分自身にディプロマを与えることは全く問題ないですし、受験にあたって全く不利になりません。むしろ、自発的に学習内容を考えて行動するホームスクーラーを好意的にみている学校もあります。
参考(HSLDA): https://hslda.org/content/highschool/academics.asp#recordkeeping
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前職は通信制高校の営業職。教育業で講師としてのの経験が長いが、若い時は営業職を中心に色々な仕事を経験する。前職でホームスクールというものを知り、ホームスクールのことをもっと知ってもらいたいと思い現在こちらのサイト、ホームぺージプラスαを立ち上げる。現状の教育制度から、オルタナティブ教育業界、学習の仕方など、教育に関して色々な記事を書いている。時には辛口記事を書くことも。1児の父で趣味は野菜作り。
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